2007年09月03日

市松人形

ICH-1.gif市松さんが、お嫁に行った。
オークションに出品して落札されたのだ。


七月の後半頃、オットが「市松人形が有るんやけど、どうする?」
おんぼろのガラスケースの中の人形は、可愛らしい少女。

寂しそうな顔をして、哀願してくる。
そして、何故か傍には初老の男性が。
優しそうな紳士で穏やかだが、少し頑固そうなお父さん。
むしろその紳士の方が頭を下げられお願いされている。

「な、判るやろ?」
骨董古物の市で売買されれば、その後はどうなるやら。
市松なら着物のみを剥がれ、人形は余程の物でなければ、捨てられる。

安価でも良いから、オークションに出してあげよう。
意志を持って行き場を探している物はオークションに出す。
その物に力が有れば、自然と縁が生じ、落札される。
いわば、お見合いの場を作ると。

よくよく見ると、着物は縮緬でもなく化繊の様で、人形本体も着物の中は発泡スチロール。
条件が悪いなあ。
まあ、それでも機会は与えた、頑張りやあ。


人形は2週目に入って入札が有った。
豪華な物や珍品骨董の市松が何万点と出ている中で、よう頑張ったね。

昨夜オークションが終了し、連絡が取れた相手は海外に住む女性。
人形のみ実家に送って欲しいと。
文面からは「可愛い市松人形」を落札できた喜びが伝わってきた。


今朝、梱包しようと取り上げた人形は、
伸びていた髪も綺麗に元の長さに戻り、満面の笑顔を湛えていた。


良かったね、大事にしてもらいやぁ。
posted by ゆめ鼓 at 14:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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